ツキ板の貼り方

 当店で販売しておりますツキ板は裏打ちの種類に応じて「和紙貼り」・「シール付き」・「ツキ板のみ」の3種類があります。 両面テープで接着できるシール付きを除き、貼り付けには接着剤を用いることになります。

【ツキ板の貼り方〜接着剤使用】

● 基材の準備

 木材やMDFなど、ツキ板を貼り付ける対象(基材)を準備します。 基材の凹凸はそのまま貼り付け後にも反映されますので、ツキ板を貼る接着面はサンドペーパーなどで平滑にして粉塵も綺麗に取り除いておきます。

● ツキ板の準備

 基材の大きさよりも一回り大きなサイズでツキ板を準備します。
お届け時のツキ板には巻き癖や歪みなどが生じていますので、まずは霧吹きで水に湿らせて柔らかくします。
ただし、バーズアイメープルなど杢目のツキ板は湿らせ過ぎると乾いた時に目割れすることがありますので注意が必要です。
湿らせると柔らかくなりますので巻き癖や歪みが大きくなりますが、一時的なものなので心配ありません。
湿らせたツキ板を伸ばしてダンボールなどで挟み、テーブルなどの水平な場所の上で巻き癖や歪みなどで持ち上がらない程度の軽い重りを置いて数分放置しますと、歪みや巻き癖は殆どなくなります。
余分な水分はダンボールに吸水されて貼り易い状態になります。
基材の形状に合わせてカッターナイフやハサミなどで大まかに整形する場合は、木目に沿って裂けたり割れたりすることがありますので、予めマスキングテープを貼るなどして保護すると割れにくくなります。
シール付きは裏打ちが厚いのでそのままカットしても割れにくいです。

● 接着剤の準備

基材が木材やMDFなどの木質でアイロンが当てられる場合は、ツキ板専用接着剤コニシボンドCH7一択です。
市販の木工用接着剤もコニシボンドCH7と同じ酢酸ビニル系なので使えますが、硬化時間が長く水分が多いので綺麗に貼るのは難しいです。
木工用接着剤で速乾性のものは非速乾性のものに比べ接着力が長持ちしないのであまりお勧めではありません。
金属やプラスチックに貼り付ける場合は、木材に加え金属やプラスチックに対応しているものが必要になります。
耐熱性や対候性、耐水性といった特殊な耐性が求められる場合も同様です。 ゴム系の接着剤は不向きです。

● コニシボンドCH7での貼り方

80度以上に加熱することで接着するコニシボンドCH7はツキ板用に開発された業務用接着剤です。
酢酸ビニル系の接着剤で耐熱性や耐水性はありませんが、余分な水分を飛ばしながら接着しますので皺になりにくく、 ツキ板と木質基材の接着には最適です。
 
[準備する道具]
 手ぬぐい、アイロン、霧吹き、接着剤を塗布するヘラ、サンドペーパー240番、カッターナイフなど

1、接着剤の塗布
 基材とツキ板の両方に接着剤を塗ります。
塗布する順番は、基材へ先に塗り、次にツキ板です。
ツキ板の塗布面は、裏打ちが和紙貼りのものは和紙が貼られた面が裏になりますので、和紙を剥がさず和紙の面に接着剤を塗ります。
裏打ちのないツキ板のみの場合はどちらの面に塗布しても大丈夫です。

2、接着剤の乾燥
 コニシボンドCH7は白色ですが、乾くと次第に透明になり粘着しなくなります。
完全に透明になるまで待つと位置決めがしやすいです。
着きを良くしたい場合は概ね基材側8〜9割、ツキ板側5〜6割程度の半乾きで貼り始めますが、半乾きの状態は重ねただけで粘着しますので多少貼り辛くなります。
基材とツキ板に接着剤を塗る順番は半乾きで貼る際のタイミングを調整するためです。
基材表面が荒れているなどで接着し辛いことが予想される場合は、半乾きの状態で貼ったり、接着剤を二度塗りするなどして対処します。
また、接着剤を塗ってから1日以上経過すると着きが悪くなりますので、できるだけ当日中に貼り付けます

3、アイロン加熱
 接着剤が乾いたら基材とツキ板を重ねて位置を確認し、手ぬぐいなどの薄手の当て布をあててアイロンで加熱して貼っていきます。
ツキ板に直接アイロンを当てても良いのですが、傷や焦げ付きなどを防ぐためは当て布を使う方が良いです。
アイロンの温度は100〜200度で、慣れないうちは100度程度が扱いやすいです。
接着剤を80度以上にしないと接着しませんので、焦げ付かないよう絶えずアイロンを動かしてしっかりと加熱します。
ツキ板と基材の間に気泡が生じたら、縫い針などで穴を開けて空気を逃がしつつ、その部分にアイロンを当てて接着します。

4、接着後の処置
荒熱が取れたらひとまず接着完了ですが、半日程度は静置して温度変化による伸縮などの影響が落ち着くのを待ちます。
接着から半日以上放置して落ち着かせた後、基材からはみ出ている余分なツキ板をサンドペーパーやカッターナイフで落として貼り付け作業は完了です。
この後、塗装や組付けなどを行うことになります。  ツキ板は薄いですが多少の研磨は問題なく行えますので、塗装前の下地作りも可能です。
 

【ツキ板の貼り方〜シール付き使用】

 シール付きのツキ板は業務用両面テープが裏打ちされたツキ板で、極端なアールや凹凸がなく両面テープが密着する基材でしたら、木材だけでなく金属やプラスチック、ガラスなどにも貼ることができます。
両面テープですので接着剤による貼り付けに比べますと強度や耐久性はどうしても劣りますが、きちんと脱脂して貼り付けますとしっかりと付きます。
粘着シールはホルムアルデヒドの放散量が最も少ないF☆☆☆☆相当を使用しています。

シール付きツキ板の活用例
当店のローズウッド柾目シール付きのツキ板をご購入されたお客様より

 
 

【参考事例:曲面への貼り付け】

 曲面への貼り付け例をブログサイトみんなの声と作品ひろば(外部リンク)に掲載しています。


【ツキ板の貼り方〜貼りの種類】

 丸太を大根のカツラ剥きの様にして作る「ロータリー杢」のツキ板は広い一枚モノのツキ板がありますが、通常は木目の美しい部分のみをスライサーで削ってつくりますので幅広なものは少ないです。
幅広のツキ板がご必要な場合は、ご要望に応じて和紙貼り(シール付きでも可)いたします。
柾目や板目の一般的なツキ板の場合は、通常は柾目の追い貼りとなります。

スリップマッチ (追い貼り)

同じ木目のツキ板を横方向に
連続して貼る方法。
ブックマッチ

同じ木目のツキ板を裏・表にして
左右対称に貼る方法。
ミスマッチ (ランダム貼り)

同じ樹種で木目が異なるものを
不規則に貼る方法。
付け柾貼り

幅が狭い場合に柾目を継ぎ足して
違和感を抑えて貼る方法。
 
▼ブログサイト
▼営業カレンダー
  • 営業時間:10時〜17時
    は休業日です。
▼運営